オールヌードの着こなし方

あなたの裸のココロを着こなせ

自分に、どこまで嘘を吐いて、生きてきたのか反吐が出る。

その人に合った人生がある。人生というか生き方。
自分で自分の事を何も知らないと、必ず迷宮入りしてしまう。
僕の場合は、ハッキリ言えば全て嘘で塗り固めた様な人生だった。


自分自身を掘って掘って、これ以上本音なんて出てこないってところまで行った。
けれど、どんなに掘っても掘っても違和感だらけのはずだ。まず、根本がズレ過ぎていたのだ。
本音がゲス過ぎて、自分で否定してきた。
いつも心のどこかで抱えていた「この人は本当の自分の事を好きではない」って想いは、少なからず当たっていたと思う。


人から嫌われない様に、色々着飾ってきた。
妬まれない様に、言わなかった。
違和感を感じても、自分が悪いと自分を責めて自分を殺してきた。


どれもが、自分自身に向かっている様で、自分から離れていく行為。
新しい自分だったり、もっとすごい自分だったり、そこのベクトルがずれ過ぎていた。
いつも、僕自身は僕にサインを発信し続けていたのに、崇高になろうとかして本質からズレ過ぎていた。
自分を分かっていないのに、色々教わってきた事で更に自分がわからなくなってしまった。
作り物の上に、更に作り物の自分を重ねてきた。


全て上手くいってない時は完全に逆を行っている。
軽くハンドルを切ったら、逆に行ける人もいると思う。
けれど、軽くじゃいかない人は、自分にとって「これはないだろ?」ってところまで踏み込むしかない。
例え、それがどんなにゲスくて、ありえなくて、タブーであって、嫌われる事だとしてもだ。


もっと良くなろうとか、崇高になろうとか、マジでいらない!
その努力が確実に自分自身から自分を引き離していく。
しかも、努力をしてしまったから、それを手放せなくなっていく。でも、いらない。捨てるしかない。
どんなにゲスくても、ありえなくても、上手くいっていた時の事を思い出して欲しい。


上手くいってないのは、ステージが届いていない事もある。
ずっと、そうだと思ってきた。
もっと綺麗にならなきゃ、もっと崇高にならなきゃって。


でも諦めるしかない。
どう心が動いたとしても、そこに自分自身が転がっている。
それに忠実になるしかない。