オールヌードの着こなし方

あなたの裸のココロを着こなせ

出来ないぶりっ子

あなたは出来る人だろうか?

今は出来ない人かもしれない。でも昔なにか何も努力を感じなくても人より出来た事はないだろうか?
それが原因で、人から妬まれた事やハブかれた事はないだろうか?そこから出来る自分を隠して、封印して生きてきてはいないだろうか?
僕は、そういう人生を歩いてきた。


僕はバスケが得意だった。背が高い訳でもないけど、不思議とドリブルの感覚が元々わかったし、シュートが入る原理も簡単にわかった。
自慢になるけど、うちの小学校は全国大会を本気で目指すようなチームだった。その中で小学校4年生から6年生45名位が参加する。僕は入ってすぐに4年生で一人一軍になった。
一軍はフルコートで練習。同級生はステージでひたすら基礎練をしていた。
5年生になるとほぼレギュラー。だけど、うちの学校は人が少なかったので6年になると部員がほとんどいなかった。熱血で教えてくれていた先生もPTAからの圧力で辞める事となる。そして僕と同級生に果てしない格差が生まれる。


6年生になると練習メニューは僕も考えていたのだが、僕の基準は彼らにしてみれば厳しいのだ。ウザイのだ。別に無理しなくても上手い人間と、そうではない人間には差が生まれる。そして、好きだからこその努力の量tと質が圧倒的に違うのだ。


僕が当たり前に出来る事が、彼らは出来ない。僕が求めるものは、彼らからしたらウザい。
そうして差が生まれて、僕は彼らを心から信用出来ない。彼らも僕を信用出来なくなる。


試合になれば僕は格好の餌食だ。
他の選手をフリーにしていても点が入らないから、ひどい時にはトリプルチーム(自分に対して、相手が三人マークにくる)なんて事もあった。この時点でバスケは楽しみではなくて、苦行に変わった。

 

僕は、単純に好きで頑張ってただけだ。
この時に僕は思う様になる。
「自分がもっと出来る様にならなければいけない」
「信じれるのは自分だけ。他人に求めても返ってこない」
「特出してもいい事がない」
「人と同じくらいのペースでやらないと嫌われるし、良い事など何もない」と。


そして、出来る自分を封印した。
今でも、この名残はある。
文章を書くのは何も苦じゃない。時間さえあれば一日何個も書ける。だけど、その時に頭をよぎる。「やり過ぎは嫌われる…、ウザイ…」

そうやってセーブをかける。
「特出したら嫌われるから、普通の人で出来る位の範囲にしておこう」と。


以前僕の全てに嫌われてもいいから、言いたい事言ってやるという内容のブログをシェアしてくれた人で
「出来るぶりっ子もウザイけど、出来ないぶりっ子もウザイ。言っている事は好感。」と書いてくれた人がいた。確かにそうだなと思った。
特出したら嫌われるという想いが、出来ないぶりっ子になっているんだなと。


以前の内容からしたら書いている内容が変わっている部分もあるから、人が変わった様にも映るかもしれない。だけど、出来ないぶりっ子はもう疲れたんだよ。やりたい気持ちがあるし、自分が出来る人間だって事も自分でわかっている。
気楽に優雅に生きれたらいいなとも思うけど、自分の好きな事で働きたい!って自分もいる。
なにより全力も出していないのに、「無理だ、無理だ」言っている自分に心底疲れた。心の中では出来ると思っている自分を裏切り続けるのは疲れた。
そして今書いている内容を書きたい自分も確かにいる。僕が生きてきた中で役に立った知識を自分で実践して感じたものだからだ。


弱い自分も僕だし、強い自分も僕だ。
他人を見下している
人をコントロール出来る
人は自分の為に生きている
自分が上だと思わせたい
自分の言う事聞いてれば、というか聞くのが一番ベスト
誰かの期待に応えたい
人を喜ばせたい


どれも僕の中にいる。


出来る人って、「なんで出来ないんだよ!?」って他人に思うし、「バカじゃねえの?勉強しろよ!行動しろよ!」って思うと思う。出来ない人ムカツクし、人を下に見る事もある。でも、それで自分を変えなくてもいいんではないのかな?と思った。
それは結局は「自分はもっと出来る!」って思っている事の裏返しなんではないかと今は思う。


そして何より出来ないぶりっ子していると、自分の本当の実力もわからなくなるし、せっかくの才能を潰す事になる。僕の才能がどこまであるのかは僕にもわからない。これから進む道で僕より才能がある人だっているだろう。
いい事やって、自分がやりたい様にやって、成績がいい方に行ったって嫌われる事もあるんだ。だらしなく怠けて、適当にやったって嫌われる事もあるんだ。
もっとすごい自分がいるってわかっているのならやるしかない。出来るんだから、人の目気にせず進めばいいじゃないか?
あなたの普通は、みんなからしたら普通じゃない事。それって才能だから。

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